市販のアッシュは避ける…!? 「白髪のセルフカラー」を美容師が徹底解説
こんにちは、美容師のHARUNAです。
30代になると、気になりだす人が増える“白髪”。
今回は、自宅で気軽に染められる市販の白髪染めカラー剤の選び方や塗り方のポイントをご紹介します。
白髪染めの種類&選び方
まずは選び方から。
白髪染めカラー材には、主にヘアカラーとヘアマニキュアがあり、どちらにすればよいのか迷う人も多いと思います。それぞれの特徴をお伝えしますね。
ヘアマニキュアは、髪の表面を覆うように染料が付着して染まる仕組み。黒髪はニュアンスが変わる程度で、元の髪色よりも明るくはできませんが、髪へのダメージが比較的穏やかです。
ヘアカラーは、染料が髪の内部に入ってしっかりと染まる仕組み。ヘアマニキュアに比べるとダメージに繋がりやすいですが、色持ちは長く、髪の明るさを選びやすかったり、違う色に染めたいと思ったときにカラーチェンジがしやすいです。
注意したいポイントは2点。
まずは、肌への付着。ヘアカラーは肌に色が付着しにくく、ヘアマニキュアは肌に付いたら落ちにくいです(美容師でも肌に付かないよう細心の注意をするほど!)。そのため、自宅での白髪染めに慣れていない人は、ヘアカラーから始めるのがよいでしょう。
そして、カラーチェンジの可能性。一度ヘアマニキュアで染めた髪は、その後にヘアカラーで染めても明るく染まりにくい髪になります。髪色を明るくしたくなる可能性がある場合は、ヘアカラーを使用するといいですよ。
色選びのポイント
色は、標準的なブラウンを選ぶのがおすすめです。
アッシュやグレージュなども魅力的に感じる人もいると思いますが、アッシュ系などの色味は市販のカラー剤の場合、退色したあとに強い黄色味が出やすく、髪が傷んだ感じに見えやすくなります。
その点、ブラウンは白髪が染まりやすく、退色後もきれいな色合いが保ちやすいですよ。
ほかにも、暗いカラーほど濃く色素が定着するので、色持ちの良さがあります。反対に、明るいカラーは色素が薄い分、色落ちが早く、早い人は1週間ほどで変化を感じることもあると思います。
染める前の準備
次に、染め始める前にしておきたい準備について。
まずは、カラー剤でかぶれなどの症状が起きないかどうか、前もって確認するパッチテストをしましょう。
商品パッケージに記載の手順と時間(48時間など)に沿って行ってください。
体質の変化などによって、突然かぶれてしまう可能性もあるため、いつもと同じカラー剤を使用する場合も、毎回パッチテストをするようにしてくださいね。
そして当日は、脱衣しやすいよう、ファスナーやボタンの付いた前開きの洋服を着ておきましょう。
手には、カラー材が付かないようビニール製の手袋を。手首に輪ゴムをしておくと、塗るときに手袋がずれにくくなりますよ。
皮膚が弱い人は、ワセリンのような固めの保湿クリームを額やこめかみなどの髪の生え際に塗って、皮膚を刺激から守るようにしましょう。
マストではありませんが、耳にイヤーキャップをしておくのもおすすめです。
自宅での染め方とポイント
いよいよ、カラー剤を髪に塗っていきます。
顔まわりは、生え際の髪と後ろの髪を分けて、塗りやすいようにブロッキングしましょう。
もみあげは、写真のように耳の付け根から三角にとって、細かく分けて塗ります。
最初は、白髪の多いところや気になるところの根元から。
カラー剤をハケにとるときは、写真のようにハケの先に厚めにのせて、生え際に置くようにのせることを意識しましょう。
髪の表面を滑らせるように塗るのではなく、カラー剤の中に白髪が埋もれるようなイメージで、白髪部分にたっぷりと付けるようにするのがポイント!
根元の塗り終わりは、写真のように、分け目と生え際にカラー剤が厚めにのった状態にすると、染まりやすくなります。
そのあとは、もう一度ハケにカラー剤を取り、残りの髪全体を毛先に向かって塗りましょう。
もみあげ部分は白髪が浮き上がってこないように、最後に、コットンなどで軽く押さえてください。
パッケージに記載された放置時間が経過したら、37~39度くらいのぬるめのお湯で、お湯にカラー剤の色が出なくなるまで、地肌もしっかりと洗い流します。
そのあとは、シャンプーを2回。
1回目は、軽く髪表面に付いたカラー剤を洗い流し、2回目は、地肌に指の腹を当てて、頭皮に付いたカラー剤を落とすイメージで、しっかりと洗い流します。
その後は、トリートメントやコンディショナーの流れ。
やさしくタオルドライし、熱から髪を守る洗い流さないトリートメントを塗ったら、ドライヤーでしっかりと髪を乾かして仕上げます。
白髪染めの間隔について
髪は1か月に約1cm伸びるといわれています。白髪は特に目立ちやすいため、染めてから10日ほど経つと、気になってくる人もいると思います。
そんなときには、応急処置として白髪隠し用ヘアマスカラを使用するのがおすすめ。
カラー剤の使用頻度が高いと、髪が傷みやすく、頭皮にもダメージを与えやすくなってしまいます。できれば1か月程度は間隔を空けるようにしましょう。
カラー剤の選び方や塗り方を参考に、ぜひ自宅での白髪染めを気軽に行ってみてくださいね!(文/HARUNA)
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※文・画像/HARUNA
※画像/Seamm、And-One、Sarayut Sridee、Vladimka production/Shutterstock
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