硬い麺は「バリカタ」。では柔らかい麺は?“周りに言いたくなる”福岡グルメのトリビア【バリはやッ!ZIP!】
知れば人に自慢したくなる! 思わず「へぇ~」「あ~ね」と言ってしまう!
そんな福岡グルメのトリビアあれこれを、2020年7月30日(木)に放送されたFBS福岡放送『バリはやッ!ZIP!』よりご紹介します。
知っていそうで知らない情報ばかり!『福岡グルメ トリビア~ン』
今年の4月に発売された『福岡グルメ トリビア~ン』は、福岡の飲食店にまつわる雑学や裏話がいっぱいの本。
硬い麺は「バリカタ」、やわらかい麺は……? もつ鍋屋なのに名前に「万十」とついているのはナゼ……?
知れば「へぇ~」ということ間違いナシな情報です。
博多ラーメンのトリビア~ン!硬い麺は「バリカタ」、柔らかい麺は……?
まずは博多ラーメンのトリビア~ンから。
麺の茹で加減で硬いものは「バリカタ」や「なま」などと呼びますが、1番やわらかい麺は何と呼ぶか知っていますか?
その真相を、麺の硬さをオーダーする文化が生まれたといわれる長浜地区にある、『元祖ラーメン 長浜家』で確かめてみます。
さっそくオーダー。「1番やわらかい麺でお願いします。」
すると・・・
・・・
そう、1番やわらかい麺は「ずんだれ」といいます。
これは、九州各地で使われる「だらしない」という意味の方言、「ずんだれと~」からきているそうですよ。
ちなみに、こちらのお店で1番硬い「なま」の茹で時間は約5秒、「普通」が約30秒。
「ずんだれ」は、なんと5分超えの茹で時間です。
5分以上茹でられた麺は、まるで細めのうどんのように白くてつややかに。
「なま」と比べてみると、水分を吸って明らかに太くなっています。
歯がいらないと思うほどやわらかくなった麺は、まるで『牧のうどん』のように、食べても食べても麺がなかなか減りません。
そんな「ずんだれ」を頼む人は、こちらのお店では100人に1人もいないそうです。
うん、うん。そうだよな。と思った人、まだ早いですよ!
実は、お客さんの7割が「ずんだれ」を頼むお店もあるというのです。
そのお店が、福岡を代表する人気ラーメン店『魁龍』。
どっしりとした超濃厚な豚骨スープが、やわらかい「ずんだれ麺」によくからみベストマッチ! お客さんの多くが「ずんだれ」を頼むそうです。
硬麺好きが多い福岡に、いつの日か「ずんだれ」ブームがやって来るかもしれませんね。
お店の名前は「万十屋」だけど、もつ鍋の名店!一体ナゼこの店名に……?
続いてのトリビア~ンは、室見川の河畔にたたずむ福岡を代表するもつ鍋の名店『万十屋』。
万十屋は、秘伝の甘辛いタレに漬け込んだもつを、タレごと石鍋に移し、タマネギ、キャベツなどをのせて煮込む「もつ鍋専門店」。
もつ鍋なのに『万十屋』……? 誰でも気になる質問をおかみさんに伺います。
すると・・・
「私の母とおばあちゃんが、最初まんじゅう屋さんだったの」と。
大正末期ごろ、現在のおかみ・幸子さんの祖母と母が、まんじゅうの店を始めました。
しかし、戦争の影響で、材料の小麦粉や砂糖など全く手に入らなくなり、まんじゅうを作ることができなくなったんだそう。
そして戦後、なんとか生活をしのぐため、近所に売りに来ていた業者から“モツ”を買い、作ったもつ鍋が『万十屋』誕生につながったという驚きのエピソード!
もともと『都屋』という名前をつけていたそうですが、お客さんからは「そんな店は知らない」と言われ、小さい子でも「まんじゅう屋行ってこい」と言われたら、「まんじゅう屋」のことだとみんなが分かる、ということから「それなら『万十屋』にしよう」ということでお店の名前が決まったそうですよ。
こんな深いエピソードがあったなんて、まさに「へぇ~」ですね。
さらに、店名もさることながら、波のようにうねる天井、斜めに設置された柱とお店のデザインも気になるこちらのお店。
実は『新国立競技場』を設計した日本を代表する建築家・隈研吾さんが室見川に浮かぶ船をイメージして設計を担当した建物なんです。
これまた「へぇ~」な情報ですよね。
皆さんが知っているトリビアはありましたか?
「へぇ~」「あ~ね」と言いたくなる情報ばかりで、知れば思わず「これ、知っとる?」と人に言いたくなりますよね(笑)。(文/ARNE編集部)
【参考・画像】
※ FBS福岡放送『バリはやッ!ZIP!』(月曜~金曜 朝5時20分~6時30分)
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