もう「ボブ」をハネさせない! “美容師直伝”ストレートアイロンを使ったスタイリング法
こんにちは、美容師のHARUNAです。
春にもピッタリのかわいらしいボブスタイル。しかし、髪がはねやすかったり、自分でうまくまとまり感が出せなかったりとお悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。
今回は、そんなお悩みを解消できる、ストレートアイロンを使ったボブのスタイリングについてご紹介します。ストレートアイロンを使えば、髪を整えながら毛先に動きもつけられるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ストレートアイロンを使うときのポイント
まずは、ストレートアイロンを使うときのポイントから。
ストレートアイロンを使う際は、髪が完全に乾いていることが鉄則です。水分が残った髪にアイロンを使うのはダメージの原因にもなり、ストレートアイロンの効果も半減してしまうので、注意しましょう。
設定温度は150度以下が理想的ですが、髪を傷ませないために、私の場合は、120度または130度での使用をおすすめしています。
毛先に均一に熱が伝わるよう、3cm幅くらいずつに分けて、アイロンを通していきましょう。
毛先の向きを揃えるコツ
続いて、ボブの方なら必ず悩むといわれる、左右対照にならないサイドの毛先について。どちらかだけがいつもはねるのは、つむじが関係しています。
髪はつむじを起点に円を描くように生えており、あごから肩につかないくらいの長さのボブスタイルは、真っ直ぐ下に毛先が降りずにはねやすくなってしまうのです。
さらには、この場合とは別に、耳に髪をかけることで、髪の根元が潰れて毛先がはねてしまう場合もあります。
このような、つむじの生えぐせや根元の潰れによるそり返った毛先は、アイロンを通して直しましょう。
(1)はねた髪の毛束を前に引き出します。
(2)少し根元を膨らませ、頬くらいの位置からアイロンを挟みます。
(3)そのまま毛先へ向かってスライドさせ、毛先近くまで来たら、後ろ向きにアイロンをカールさせます。
(4)左右のバランスを見ながら、はねた毛先の修正をしましょう。
毛先が後ろ向きになるイメージで通すと、ふんわりとした自然なカールになりますよ!
華やかで上品な「内巻き」スタイル
次に、「内巻き」スタイル。しっかりと丸みを帯びた内巻きを作るため、波ウェーブの要領でサイドの毛先にカールをつけていきます。
(1)サイドの毛束を取ってアイロンで挟んだら、下に向けて少し力をかけます。
(2)毛先に向かって少しずつアイロンを滑らせ、アイロンを持つ手とは反対側の人差し指と中指で(1)でアイロンをかけた部分を挟み、下に向けて少し力をかけます。
(3)内巻きになるように、手首をひねってアイロンを毛先までスライドさせます。
うしろは、毛先だけアイロンをかけ、自然な内巻きにしましょう。
両サイドのみしっかりと内巻きにしておくだけでも、自然なストレート(写真右)より上品さのある仕上がりになりますよ。
(2)と(3)だけでも内巻きのニュアンスを出すことができるので、忙しい朝にもおすすめです。
そのあとは、スタイリング。
まずは、キープ力のあるヘアクリームまたはヘアバームを、指の第一関節半分くらい取り、手のひらで伸ばしたら、もみあげの付け根からかき上げるように馴染ませていきましょう。
髪と髪の間に空間ができて、内巻きのカールと馴染む、ふんわり感が演出できます。
手に残ったスタイリング剤は、毛先に馴染ませましょう。
しっかりした束感よりも、少しサラサラ感が残るくらいの仕上がりが理想的です。
カジュアルでおしゃれな「外ハネ」スタイル
最後は、大人女子にもおすすめの、自然な「外ハネ」スタイル!
外にはねさせる向きにアイロンを使って、下の写真の右側のように不自然なスタイリングになってしまった経験はありませんか? コツをご紹介します。
(1)サイドの毛束を取って、毛先を少し横に持ち上げます。
(2)根元近くをアイロンで挟みます。
(3)挟んだアイロンを毛先に向かって下にスライドさせ、毛先では、肩に沿わせるようにアイロンを外側に抜きましょう。
スーッと通すイメージが自然な外ハネをつくるコツですよ。
「外ハネ」のスタイリング剤には、キープ力のあるヘアバーム、または、スタイリング用オイルを手のひらに伸ばし、毛先を中心につけていきます。
指で毛先を挟んで外ハネをイメージしながら、タイトな雰囲気にまとめるのがポイントですよ!
前髪の整え方
全体の巻き方に前髪の雰囲気も揃えて、バランスを整えましょう。
下の写真上が「内巻き」スタイル、下の写真下が「外ハネ」スタイルにおすすめの前髪です。
内巻きのときはふんわり感を意識した前髪に。アイロンで軽くカールをつけてもいいですね。
前髪からサイドの髪も軽くスタイリング剤を馴染ませて、毛流れに沿って整えましょう。
外ハネのときはストレートの前髪がよく合いますよ。
まとまりにくいという悩みも多いボブスタイルも、ストレートアイロンを使うと、さまざまなスタイルを楽しむことができます。ぜひ、挑戦してみてくださいね!(文/HARUNA)
※この記事は公開時点での情報です。
※文・画像/HARUNA
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