「ブラックモンブラン」の影に隠れまさかのテレビ初登場!全国で1社だけが作るレアお菓子
九州の人々が世界に誇る、おいしいアイスクリーム『ブラックモンブラン』。
その製造元で超有名企業の竹下製菓に、実は、私たちが知らない商品があるというのです。
今回はそんな“知られざるもの”を、2020年7月1日(水)に放送されたFBS福岡放送『めんたいワイド』の新コーナー「TV初登場さん」からご紹介します。
「めんたいワイド」で紹介!竹下製菓で見つけた“テレビ初登場”のもの
今回からから始まった「TV初登場さん」は、その名の通り、有名店の知られざる逸品やテレビ初登場のお店を紹介するコーナー。
記念すべき1回目は皆さんご存知、『ブラックモンブラン』の竹下製菓(佐賀県小城市)です。
あのブラックモンブランの竹下製菓に、いまだかつて一度もテレビに出たことがないという“テレビ初登場”なものがあるなんて、ちょっと信じられませんよね。
「ブラックモンブラン」「ミルクック」……もしかして「トラキチ君」のこと!?
いえいえ、それらの製品よりも、ずーっと先輩なのだそうです。
というわけで、本社へ。すると、いきなり発見しました!
本社の入り口をまたいで約3秒で発見したのは、本社のみで販売しているという“レアグッズ”の数々!
これがテレビ初登場かと思ったら、「これじゃないです」とのことで残念。
とはいえ、佐賀県小城市を訪ねたときには、竹下製菓の本社に立ち寄って買いたいレアグッズです。
まさかの竹下製菓の5代目社長がじきじきに登場!
今回、アポをとっていたということで、竹下製菓の5代目・竹下真由社長にじきじきお話を聞けました。
超メジャーな竹下製菓さんにテレビ初登場のものなんて、あるのでしょうか?
「いやー有名なのはブラックモンブランとかくらいですもんね(笑)」と社長、ご謙遜。
「実は、これなんじゃないかなと思って、こちらにご用意させていただいたんですけど……」と話す竹下社長の手元には“何か”がありました。
「どうですかね? ご覧になったことありますか?」
ジャーン!
……ん? 見たことないです。はじめて見ました!
創業120年以上という竹下製菓の「TV初登場さん」は、この『フローレット』。まさかの“アイスじゃない”商品なんですね!
『フローレット』はブラックモンブランの大先輩!
この『フローレット』を、竹下製菓で作っているということでしょうか?
「そうですね。うちがアイスクリームを作る歴史は60年くらいなのですが、この『フローレット』は名前はいろいろ変わっていますが、作るの自体は100年以上前から。当時は名前は違いましたが、初代か2代目の時代から作っていたということです」
「竹下製菓」っていうだけあって、“製菓”の会社。実はこのフローレットが、今の商品名になったのは昭和24年ですが、その原形は竹下製菓の創業当時からあるという砂糖菓子なんです。
ザクザクの食感と、優しいくちどけが特長のロングセラー商品。一部のトライアルやゆめタウンで販売されています。
「昔は日本全国のいろんなお菓子会社でも作られていて、お彼岸のときには仏壇に上がることもあったようです。ですがシンプルな砂糖菓子ですし、だんだん作る会社が少なくなっていて。大量にこうやって作るのは、日本でもうちだけになってしまいました」
“全国で竹下製菓だけ”なんですね!
「フローレット」の試食ももちろんテレビ初!どんなお味?
それではいよいよ「フローレット」を“テレビ初”の試食です。
手に持った感じは、細長くてかたい。そして食感はカリカリ!
お砂糖にクリームのフレーバーがあって、くちどけがよく、落雁っぽい味なんだとか。
実際にこの商品、“テレビ初登場”ということは……聞きにくいことですが、メジャーではないということでしょうか?
「まー、約100年前から作っていて、ほそぼそ~~とやってきた感じなので。シンプルなお菓子なんですが、実はめっちゃめちゃ手間がかかるんです。すっごい工程が大変なのに、全然利益がでなくて。もう正直、赤字~?というくらい」
「でも、このフローレットが、うちが大変だったときに支えてくれた商品でもあるんです」
「うちが作るのをやめたら、この商品、日本からなくなっちゃうんだなと思ったら……やはりできる限り、伝統をつないでいきたいと思っています」と竹下社長。すてきです!
実は、フローレットは進化もしていました!
丸形の砂糖菓子「たねあめ」「はなあめ」として現代版となり、福岡天神岩田屋の洋菓子売り場で販売されています。
100年以上続く、懐かしのお菓子。もしお店で見つけたら、みなさんもぜひ食べてみてくださいね。(文/ARNE編集部)
【参考・画像】
※ARNE編集部
※ FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)
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