本当は教えたくない!“入店前から驚きの連続”時間を忘れてゆっくりできる北九州の穴場の店「Le temps」
こんにちは。10年間で延べ800店以上のカフェを訪れている、カフェ好きライターのayu.latteです。
先日友人と夜ご飯を食べたあと「小倉でゆっくり“アルコールじゃないもの”が飲めるところ」ということで、お店を探しました。
「今はコーヒーって気分でもない、かといってスイーツでもなく、おいしい紅茶とかお茶が飲みたいね」という気分のときに、2人同時に浮かんだのが今回ご紹介するお店です。
小倉の路地を入ったところにある、中が見えないお店「Le temps(ルタン)」
外から見ると、窓の内側には白い布。中が見えないお店で、お店に入る前からドキドキがとまりません。
お店の名前は『Le temps』。「ルタン」と読みます。
オーナーが「時間」にまつわる店名にしたいと考えて、1番しっくりきたという「ルタン」を店名にしたそう。フランス語で「時間」という意味です。
中に入ると、もう1枚ドアがあります。
白いアンティークなドアには何やら紙が! 一部塗装がなく露出した部分に、店舗デザイナーのアイデアで、古い領収書をちぎり、燃やして貼り付けてドアに融合させてしまったというから、とてもすてき!
店内は、カウンターに6席のみの小さなお店。とにかく白い空間に驚きます。
外から見た通り、窓は白い布で覆われているので、中からも外は見えません。完全に外の世界とは遮断された「時間の止まった」ような雰囲気。
カウンターの上から灯りが照らされ、自分だけの空間が守られてるような、そんな気分になれます。
さて、どんなお店か気になりませんか?
たくさんの扉がついた棚。ガラス製品やグラスが並んでいるのですが、何のお店なのか気になりますね。
こちらは、ナチュラルワイン、そしてお茶のお店なんです。
私はお酒が飲めませんが、お昼からワインを楽しめるのはワイン好きな方にはたまらないですよね。
私たちは今回、お茶をいただきに。
こちらでは台湾茶、中国茶から紅茶なども楽しめます。
「どういったお茶が好みですか?」から始まり、いろいろと丁寧に聞いてくださり、最終的に選んだ今回のお茶は、『大紅袍(ダイコウホウ)』と『蜜香烏龍茶(ミッコウウーロンチャ)』。
(上の写真)上に写っているのが、友人が選んだ香ばしい烏龍茶『大紅袍(ダイコウホウ)』。“岩茶”というジャンルです。
なんとこのお茶の原木は4本しか存在しておらず、国が厳重に管理してるため、基本的には一般には出回ないそう! ちなみにこちらで扱っているのは接木なので、一般の方でも手に入るお茶なんだとか。
(上の写真)下は私が選んだ『蜜香烏龍茶(ミッコウウーロンチャ)』。蜜香烏龍茶は台湾烏龍茶のひとつで、熟した果実や蜂蜜を想わせる甘い香りが口の中に広がるとともに、舌の上でとろけるような後味が魅力のお茶。ウンカという虫が葉につき、噛むことによって独特の香気成分を発するようになるそうで、驚きです。
お茶請けもさまざま
この日のお茶請けは、手前から「生姜の砂糖漬け」「クコの実」「ナツメ」の3種類。どれもまったく味わいが違い、お茶の味わいをますます豊かに楽しめるものばかりです。
茶器は、オーナーのそのときどきの感性や、お茶の特性で変えているそう。次はどんな茶器に出会えるか、とても楽しみです。
ちなみに、夜はお茶の料金はどの種類でも一律1,000円、席のチャージ料1,000円。合計2,000円で楽しめます。
リーズナブルに楽しみたい方は昼がおすすめ
別の日の昼に訪れたとき、選んだのは『ジャスミンティー』。
昼は席のチャージ料がかからないので、1,000円で楽しめます。
普段から好きで飲んでいたのですが、これはまたジャスミンティーの概念の変わる一杯でした! いつも飲んでいるものよりも香りも豊かで味も深みがあるけどスッキリ。とてもおいしかったです。
一煎目から二煎目になると、一気に濃いお茶の色に。またここで味わいが変わります。
回を追うごとに香りや味わいが変わってくるので、お茶ってこんなに奥が深いんだなぁ、と本当に驚きの連続です。
ちなみにこのときのお茶請けは、金平糖でした。
ワインは銘柄などでお値段が変わるので、詳しくはお店でお尋ねくださいね。
実はメニューがないんです
こちらのお店、実はメニューがないのです! なので、オーナーとの会話の中で意外なものを発見できるかもしれません。
バスクチーズケーキだったり、鴨のコンフィーだったり、グラタンだったり……実は、ワインやお茶に合う食事が用意されています!
ラインアップはその日によって違うので、ぜひ尋ねてみてくださいね。
とにかくすてきな時間を大好きな相手と過ごすのに、とてもピッタリのお店。
オーナーに質問すれば、お茶やワインの知らなかった世界をたくさん教えてくれますよ。
まさに店名の通り「時間」を忘れて過ごせたり、大切な「時間」を過ごせたり、人それぞれ解釈は違うと思いますが、自分にぴったりの時間の過ごし方を見つけてはいかがですか?(文/ayu.latte)
〈店舗情報〉
Le temps(ルタン)
住所:福岡県北九州市小倉北区船場町6-18
詳細はLe tempsへ
【参考・画像】
※文・画像/ayu.latte
※画像/Le temps
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